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名作に書かれた左阿彌

志賀直哉の小説にも京都の料亭「左阿彌」として、登場してきます。
志賀直哉さんとは、宮城県生まれで、白樺派を代表する小説家のひとりです。
代表作には『暗夜行路』、『和解』、『小僧の神様』、『城の崎にて』、
などがあります。

志賀直哉

料亭 左阿彌が登場するのは、『暗夜行路』に結婚式場として出てきます。
『二人の結婚はそれから五日程して、円山の「左阿彌」と云ふ家で、簡単にその式が挙げられた。謙作の側からは信行、石本夫婦、それから京都好きの宮本、奈良に帰っている高井、そんな人々だった。』※出典『暗夜行路』

著者唯一の長編小説である『暗夜行路』は1921年から1937年に書かれました。近代日本文学の代表作の一つに挙げられ、小説家・大岡昇平は近代文学の最高峰であると讃えられました。

名作に書かれた左阿彌

『川端康成や志賀直哉の文豪をお迎えした料亭 左阿彌』とホームページにありますが、そのお二人の名作の中に料亭 左阿彌が書かれています。
描かれているのは、川端康成の『古都』という小説です。
川端康成さんとは、『伊豆の踊り子』『舞姫』『雪国』といった名作を書かれ、日本でもっとも美しい文章を書いた作家といわれ、又、ノーベル文学賞を受賞された、日本を代表する小説家です。

出典 erct.com出典 erct.com

『古都』には、『水木竜助、真一兄弟の父に、太吉郎は、円山公園の左阿彌へ、夕飯に招かれた。冬の短い日だから、高みの座敷から見下ろす町は、明かりがついている。空は灰色で、夕焼けはない。町もともし火は別として、そのような色である。京の冬の色である。』とあります。
左阿彌は、円山公園内の京都の景色を一望できる位置にあり、京の街明かりと冬の空が目に浮かんでくるようです。


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